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Melting pot

Melting pot

新生活スタート

私が初めてNYに行ったのは、2000年8月。
夫は先に渡米していたので、1人で行くことに。

JFKについた時は、本当にほっとした。
ドラマにあるように抱き合って、再会!なんてことは無かった。

大きなスーツケースを持っていたのに、空港バスで新居になるアパートへ。
車窓がTVで良く見る風景。
遠くには、WTCが見えて、NYに来たんだな~と実感。

アパートに着くと、ドアマン、コンシアージュに挨拶。
「私の妻のエル子です。よろしく。」
もちろん英語で紹介してもらった。
ドアマンは、住人の顔と名前、犬の名前を覚える事も重要な仕事だと聞いた。
さらに、アパート内の修理をしてくれるDavidにも挨拶。

部屋は、6Fの北向の部屋。
隣は、NYで旅行会社を経営している日本人夫婦。
この方には、とてもお世話になる事になる。

アメリカの部屋にしてはこじんまりした部屋で、リビングからは、エンパイアステートビルとクライスラービルが良く見えた。

いよいよここで私たちの生活が始まるのね。

しかし、キッチンにしても洗濯にしても慣れないことばかりで、当分は夫について来てもらうことになった。
全部英語の生活は、本当に疲れた。

この生活を始めるに当たって、
『これからは、自分でどんどん外に出て行ったほうがいいよ。』
英語恐怖症の私にとっては、とにかく不安な事だった。
同時期にNYに行った人は、うちとは逆で、とにかく奥さんは家にいろというタイプ。ずいぶん保守的な人だと思ったけれど、あとでこれが大変な事になる。

まだ、休みの最中だったので、しばらくは観光をしたり、買い物をして、NYに慣れる事が先決だった。

今思えば、何てこともない事も心配ばかりの時期。



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